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2026.01.30
みなさんこんにちは.院長の奥村暢将です.今回から少しずつ当院で診療する病気について解説していこうと思います(病気の解説ページは別途作成を予定していますが,ブログのほうで早出ししていきます!).
第1弾は「かぜ」です.あまりにもありふれた病気であり,「かぜって何なの?」,「治療は?」などと立ち止まって考えたことのない方も多いかもしれません.自分の専門である「呼吸器」と「感染症」がちょうど交わる場所がこの「かぜ」です.そしてこんなにありふれているのに意外と正しく診断・治療されていないことも多いのも事実です.基本に立ち返り,きちんとかぜを診ること.そんな想いをこめて第1弾にこのテーマを選びました.
■かぜとは
「かぜ(風邪)」は単に「かぜ」と呼ぶこともあれば,「かぜ症候群」,「普通感冒」などと呼ぶこともあります.かぜと聞くと,「自分は毎回鼻づまりがひどい」,「熱が出て喉が痛くなる病気?」など,おそらく思い浮かべる症状は人それぞれでしょう.どれも間違いではないのですが,個人的に最も使いやすいと思っているのは厚生労働省の手引きに記載されている次の定義です.
「(かぜとは)発熱の有無は問わず,鼻症状(鼻汁,鼻閉),咽頭症状(咽頭痛),下気道症状(咳,痰)の3系統の症状が「同時に」,「同程度」存在する病態を有するウイルス性の急性気道感染症」
↓もう少しかみくだくと
「①鼻の症状(鼻水,鼻づまり),②のどの症状(のどの痛み),③気管支の症状(咳,痰)が大体同じ程度でそろっている」のがかぜと言えます.
文章だと伝わりにくいかもしれませんので図にしてみます.

①鼻,②のど,③気管支の症状のバランスがとれているもの→「かぜ」
①鼻の症状が際立つ場合→「急性鼻副鼻腔炎」
②のどの症状が際立つ場合→「急性咽頭炎(いんとうえん)」
③気管支の症状が際立つ場合→「急性気管支炎」
と呼ぶのが適切です.
■かぜの原因
かぜの原因はほぼ全てが「ウイルス」です.特に頻度が高いウイルスを以下に示します.
・ライノウイルス(~50%)
・コロナウイルス(10-15%)※「新型コロナウイルス」以前から存在していた従来のコロナウイルスを指します.
・インフルエンザ(5-15%)
・RSウイルス(5%)
・パラインフルエンザウイルス(5%)
■かぜの診断方法
かぜは上記の「症状」に基づいて診断します.したがって,かぜの診断に検査は不要です.
かぜの原因がどのウイルスかを調べるには検査をしてみないとわかりませんが,後述のとおり,かぜは対症療法を行うだけですので「ライノウイルスが原因であろうとパラインフルエンザウイルスが原因であろうと治療方針は同じ」です.したがって,あえてどのウイルスが原因なのかをつきとめる検査をしなくてもOKです.ただし,インフルエンザや新型コロナウイルスについては抗ウイルス薬が必要な人もいるため,流行期には検査を実施します.
■かぜの治療
かぜは発症から3日程度で症状がピークに達し,7~10日程度で自然に治っていきます.症状がつらいときは症状をやわらげる治療(対症療法)を行います.全ての症状をやわらげようとすると薬の量が多くなってしまうので,特につらいもの1~2つに絞ることをおすすめしています.
・鼻水がつらい → 抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬),小青竜湯(漢方)
・のどの痛みがつらい → アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬),桔梗湯(漢方)
・咳がつらい → 咳止め
さて,かぜの原因は「ウイルス」ですので,抗ウイルス薬が効くのでは?と思われる方もいるかもしれません.かぜの原因になるウイルスのうち,一般的に使用できる抗ウイルス薬が実用化されているのはインフルエンザウイルスと新型コロナウイルスぐらいです.よって,インフルエンザと新型コロナウイルス感染症以外に抗ウイルス薬を使用することは通常ありません.
いかがだったでしょうか.ChatGPTなどの生成AIは使用せずに自分の言葉で,できるだけわかりやすくなるように書いてみました.今後も自力で綴っていこうと思います!(※気力が続けば)